google+でサークルに250人位追加して使った感想: これは間違いなく成功する

ちょっと前に同僚からgoogle+の招待もらって、今現在だとサークルに250人位入れてどんなもんだろうなーという感じで使っている。が、自分にとっては若干ソーシャル性が強くてあまり合わない。twittertumblr程度の軽いソーシャル性のほうが好みだ。UIも全体的によく出来ているけどなんか凝り過ぎてて煩わしい部分がある。たまに使う程度で終わってしまうのではないかとすら自分では思っている。ただ、これは自分がそれほど使わないのではないかというふうに思っているだけで、google+が失敗するとは思っていない。というかむしろこれは間違いなく成功するだろうなーという気分で眺めている。

今までgoogleが出して失敗したSNS(orkutgoogle buzz, google waveなど)は、googleが提供するウェブサービスの一つという位置づけで開発、公開されていた。他のgoogleサービスとの連携することもあったが統合されておらず、既存のgoogleのサービスに導線を埋め込むということはあまり無かった。これらのサービスはgoogleの既存のサービスと同様に単なるgoogle製サービスのひとつとして開発され、失敗した。

google+の場合は違っている。google+に関する動きを見ていると、googleの既存のサービスをgoogle+の元に統合しようとする意思が感じられる。統合とは具体的に何かといえば、導線を埋め込むこと、google+へのリンクやフォームを既存のgoogleサービス内に埋め込むことである。既存のgoogleサービスにgoogle+へのインタラクションを追加することである。google+の招待版が始まったのと併せて、googleの既存のサービスのヘッダがgoogle+風のデザインに新調され、常にgoogle+のお知らせや共有パネルが表示されるようになった。googleの検索結果にはgoogle+でサークルに入れている人の共有したurlがあったらその旨がつつましく表示される。

googlegoogle+に本気で賭けている。google+への既存のサービスの統合という点は、google+のUIの細かいところがどうのこうのという話よりも重要だ。サークル機能とかsparksとかhuddle(だっけ?)とか開発してるエンジニアは本気だろうけど、それはgoogle+内でのみ使える単なるひとつの便利機能でしか無いし、google+を利用する人しか利用しないしそんなところにあまり注目しすぎるのは良くない。google+のUIは十分に良く出来てるし、細かいUIの良くないところはgoogleのエンジニアがユーザの声を聞いて修正すればいい。それよりもgoogleが提供する世界第一級のウェブサービスや製品(検索、gmail, docs, maps, apps, chrome, android, youtube, street viewなどなど)がgoogle+に統合されてシナジーを得ていくという点に注目すべきだ。今は既存のサービスとgoogle+との統合はそれほどでも無いが、これからその統合は進みgoogle+は凄まじい効果を得ていくだろう。

google+が世界を戦場としてfacebookに勝つかどうか自分にはわからない、というのも自分は英語圏でのSNS事情に単純にあまり詳しくないし、そのあたりは実際に英語圏に住んでいるブロガーの意見を聞いたほうがよさそうだ。また、techcrunchの記事で、"Google+は生焼けどころかまだオーブンにすら入っていない。クッキーを生地で判断するのはよそうじゃないか。"と言われているとおり、google+は6月からベータが始まり今だに誰でも利用出来るわけではなく招待制のままで、googleが仕掛ける戦いはまだ始まったばかり。ただそれでも自分の中ではgoogle+が成功することはもうすでに確定だなーという感じです。

とまあここまでごちゃごちゃ書いてきたけど、この記事で言いたいことがすでに簡潔に書かれていたので若干ショックを受けつつこの辺りで終わりにする。まる。