ソフトウェア業界の新社会人が「本当に」読むべき書籍5冊

新社会人にむけてと言って、コンサルが書く問題解決に関する本や自己啓発書などやたくさんの技術書などをすすめる記事をよく見かける季節になって来ました。

この記事では、そういった趣向から遠く離れた所でソフトウェア業界の新社会人が真に読むべき書籍を五冊紹介します。

内面の障害に打ち勝つ!インナーゲームオブストレス

内面の障害に打ち勝つ!インナーゲームオブストレス

ソフトウェア業界につきものなのがストレスです。ストレス無く働ける最高の職場に行くことができるひとなんていうのはごく一部です。
20台の中で一番大きい死因が自殺です。そんな中でまずストレスに立ち向かう方法を知ることで、自死するリスクを減らすことができます。
この書では、 説教臭い精神論などは一切なしにストレスに対して如何に付きあえばいいのかという問題に対して、具体的ですぐに使えるプラクティスがいくつも載っています。

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)

この本を読んで自分がパーソナリティ障害かどうかを確かめましょう。もしあなたの所属する社会やコミュニティが、あなたが標準から外れた人格の持ち主であることを知れば、あなたを爪弾きにしようとすることはまず間違いなく確実です。
自分の症状を知ることで初めて対策は立てられます。自分の性格と折り合いをつけて社会の中を生きながらえる最低限の政治遊泳術を獲得しましょう。

「狂い」のすすめ (集英社新書)

「狂い」のすすめ (集英社新書)

人生の意味なんかないんだということを強く教えてくれる珠玉の一冊。読んでいくとイイハナシダナーと思うことうけあいです。
この本の中では、人生の意味やモラルというのが人を悩ませるだけの害悪である一面があることを示してくれます。ただ、間違っても同僚に「お前の人生の意味ない」などと言うのは普通に殴られたりするのでやめておきましょう。

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

日本に渡ってきた仏教は、ご存知の通り大乗仏教といってブッダの死後に作られた教義を拝んでいる流派です。それに対して、初期仏教からの流れを汲んでいるのが上座部仏教です。
ソフトウェア業界に入ったついでに、本来の仏教がどういうものなのかということを知っておきましょう。スッタニパータは現存する仏典の中でも最古のものの一つです。中村元先生の翻訳によって、誰にでも読みやすくかつ美しい詩句が紡ぎだされています。
真理が愛される所以を礼拝しつつ、プログラミングしましょう。

森田療法のすすめ―ノイローゼ克服法

森田療法のすすめ―ノイローゼ克服法

ノイローゼだなー、でも精神科行く程でもないなーという中途半端に健康な精神をお持ちの方には、自分で活用できる対策法を予め知っておくと大変便利です。
この本ではノイローゼを克服するための森田療法についての紹介と実際の考え方が記述されています。中途半端に病んでいる状態から普通の状態に持っていけるようにしましょう。
本当に辛い時は精神科行きましょう。

終わりに

ソフトウェア業界に進んで、ちやほやされたり出世したり独立したりと、成功する人たちがいるのは事実ですがそんな人達は全体から見ればごく一部です。大多数の我々凡人はなるべく死なないようにして幸せに生きられるようにしましょう。